オークションのやりとりには評価を気にするだけでなく、商品の梱包や発送方法について事細かに気をつけている。

文面でしか相手を知ることが出来ないため、梱包一つでクレームを入れられたり、発送後にもかかわらず発送方法を変えて欲しいと無理を言われることがあるためだ。

中にはこちらに落ち度がなく相手が悪い場合であっても””悪い”の評価をつけられ、理不尽な仕打ちを受けることもある。

だからこそ、落札されたとしても相手の評価次第では取引をキャンセルしたり、入札を取り消すなど、予見されるであろうトラブルの回避はしてきたつもりだった。

そんな中でもトラブルは起きてしまった。

評価に問題はない、これまでトラブルを起こしたことも無いであろう人に落札された事があった。

封筒に入るくらいの小さいキーホルダーだったため、送料も安く済むものではあったが念の為追跡できるようにしていた。

万全のはずだったが、しばらくすると取引相手から未着の連絡が来た。

こちらはきちんと送っているし、追跡も可能なので確認すると確かに相手へ届いたことになっている。

トラブルを起こす人ではないのは評価からすでに調べがついているし、何かの勘違いなのではないかと返信したものの受け取っていないの一点張りであった。

このままでは水掛け論になってしまうので、何かしらの保証が出来ないかと思い郵便局へ出向くことにした。

追跡番号や諸々の控え書類などを集めていたその時、相手からの連絡だ。

”商品が見つかりました!”

どういうことだろうか、商品は先程まで届いていないとトラブルになっていたはずなのに今度は一転してあったとのこと。

受け取っていたのに忘れていたのか、それとも評価が良いとなっていたのは全てサクラだったのか、相手への不信感が一気に募った。

ところが、相手にも落ち度はなかったようだ。

いやもしかしたらあったのかもしれない、”ポスト”に。

商品は確かに届けられていたし、ポストへ投函されていたのだ。

投函された商品は封筒ごと風で飛ばされていたようで、道路上に落ちていたとのことだ。

これにはお互いにゾッとした。

確実にポストへ投函されていたとしても、その商品が相手の手に渡っているとは限らない。

もしこの商品が見つからず紛失されていたら、第三者の手に渡っていたらと考えると、非常に恐ろしい出来事だった。

金額こそ大したことはないが、それ以上にお互いの評価に傷が付き、今後の取引での信用を失ってしまう原因にもなっていたはずだ。

万全な体制を持ってしてもトラブルは起こりうるし、それを解決するための対策は常にしておく必要がある。

今回は念の為、追跡できる方法で送っていたからこそこちらが確実に送ったことを相手へ証明できたし、相手へ到達して投函を済ませた日時についてもはっきりさせることができた。

こちらに落ち度がないことを証明できたからこそ、不安が無い状態で相手とのやり取りを進められたし、落ち着いてトラブル解決に対応してこれたと思う。

発見されてからはトントン拍子に事が進み、受け取り確認から評価に入金までスムーズであった。

一瞬でも相手を疑ったが、今回のトラブルについては”風のいたずら”ということでお互いの評価には影響しなかったが、こういったトラブルが続くようであれば今後の発送方法についても再考しなければならないだろう。

オークションでは基本、最安値の発送方法で商品を送っているし、多くの落札者もその方法で納得してくれている。

だが、安いからこそ追跡できなかったり、紛失の保証がないなどトラブルの要因を秘めている場合があるのだ。

たとえ安い商品であっても油断せずに、追跡できる方法で送る事が望ましいと再確認した出来事だった。